2025-08-01

戦国時代の足軽は月代だった

 真如堂縁起絵巻(鈴聲山真正極楽寺〈真如堂〉蔵)には、応仁・文明の乱以降の戦乱で活躍する足軽の姿が描かれています。

2025-07-15

「戦時版よみうり」に見る昭和女性の美意識とおしゃれ

 『讀賣新聞』(2025年7月16日・東京本社版)の「編集手帳」にて、焼失を免れた「戦時版よみうり」がデジタル化によって復活したことが紹介され、あわせて読者投稿欄の一部が引用されていました。

2025-07-05

「腕より愛嬌」江戸の髪結文化|『浮世床』鬢五郎ばなし

 『浮世床』には、髪結の仕事について鬢五郎が語る場面があります。

弟子の留吉が外出している際、客人との会話で留吉の話題が出たあと、「髪結も辛い職だのう」と話を振られた鬢五郎が、その大変さを語りはじめます。

2025-06-27

垢油の謎 再資源化の知恵? | 『浮世床』鬢五郎ばなし

 値段交渉の末、「おまへはほんとう。こっちは嘘よ」(原文のまま)と言い残して去っていった櫛吉に代わって、鬢五郎の髪結床にやってきたのは、股引姿の男でした。

2025-06-22

髪結床と商人の駆け引き | 『浮世床』鬢五郎ばなし

 令和の現在、理美容サロン業界の流通はインターネットが主流になりつつあります。しかし、ひと昔前まではディーラーの営業担当者が一軒一軒の理美容室に出向き、注文を受けて回るのが一般的でした。こうした光景はいまでも一部に残っていますが、徐々に過去のものとなりつつあります。

2025-06-19

江戸の髪結床と剃刀研ぎの関係 『浮世床』鬢五郎ばなし

 日本古来の和剃刀は、西洋で使われている両刃の剃刀とは異なり、片刃であるため比較的研ぎやすい特徴があります。素人でも、剃刀の斜面側を砥石に当てて研げば、切れ味が戻るといわれています。

2025-06-07

徳川将軍の「髪結い係」御髪番|朝食時に髷を結う

 徳川将軍の髪は、将軍に近侍する御小姓が整えており、「御髪番(おぐしばん)」と呼ばれていました。将軍に刃物を当てるという重要な役目だけに、大変緊張したことでしょう。

「婆娑羅」にみる時代の転換──華美と反骨の南北朝文化

 「婆娑羅大名」として有名なのは、室町幕府の樹立に貢献した佐々木道誉(ささき どうよ)と土岐頼遠(とき よりとお)です。