社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
切った髪や剃った毛は毛受けに収めます。廻り髪結の鬢盥には毛受け盆がセットされていて、客が毛受けを持って毛を受けます。髪結床では地紙で受けたようです。毛受けに決まりはなく、要は毛が散らなければ何を使ってもかまわなかったのが髪結床でした。
簪には、木製の安価なものから、鼈甲(タイマイ)で作られた高価なものまでさまざまな種類があります。ただし簪は髪に挿して飾るだけのものなので、高価な簪ほど簡単に引き抜くことができ、盗まれてしまう危険もありました。