社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
1920年(大正9年)の第一回国勢調査によると、沖縄県の「理髪業理容業」就業者数は621人で、そのうち女性はわずか7人でした。男性客相手の理髪業に就業しているのは男性中心ですが、大正時代には少ないながら女性も進出していました。
江戸後期に版行された『嬉遊笑覧』(喜多村信節、文政13年/1830年)には、髪結についての記述があります。