社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
明治11年5月21日に横浜に到着したイザベラ・バード女子は同月24日、英国駐日大使のハリー・パークス卿を尋ねます。数年前に開通した鉄道に乗車して、新橋に降り立った女子はそこで目にした髪型を記します。
江戸後期に版行された『嬉遊笑覧』(喜多村信節、文政13年/1830年)には、髪結についての記述があります。