社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
いま生活衛生業は16業種がありますが、そのなかで理容業・美容業、浴場業、クリーニング業は人々の日常生活に密着したサービス業として括られることが多い。
『武江年表』(斎藤月岑、今井金吾校訂、ちくま学芸文庫)の元禄年間の年表に、「元禄中、江戸并諸国 髪切はやる」とあります。
江戸後期に版行された『嬉遊笑覧』(喜多村信節、文政13年/1830年)には、髪結についての記述があります。