社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
「洋装・断髪姿のモボモガが銀座の街を闊歩した」と、大正時代末の銀座を描写をした文章を見かけることがありますが、実際のところはどうなのでしょう?
古典に登場する髪結といえば、式亭三馬の『浮世床』に登場する鬢五郎と、通称『髪結新三』(正式題名『梅雨小袖昔八丈』/河竹黙阿弥)の髪結新三がよく知られています。