社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
『ビゴーが見た明治職業事情』(講談社学術文庫)「床屋(洋式理髪店)」で、著者の清水勲さんは、『東京日日新聞』(明治15年3月25日号)を引用して、東京府の理髪の料金を紹介しています。
古典に登場する髪結といえば、式亭三馬の『浮世床』に登場する鬢五郎と、通称『髪結新三』(正式題名『梅雨小袖昔八丈』/河竹黙阿弥)の髪結新三がよく知られています。