社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
【余談】
平安時代というと、清少納言や紫式部が描く王朝絵巻を思い浮かべる人が多いと思う。優雅で、きらびやかな世界も確かにあったのだろうと思います。しかし、きらびやかな王朝絵巻のなかで生活した人はごく一部の人たちでしかありません。
江戸後期に版行された『嬉遊笑覧』(喜多村信節、文政13年/1830年)には、髪結についての記述があります。