社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
江戸の髪結は、一町一株による内床のほかに、橋詰広小路など繁華な場所に仮設の床をはって髪を結う出床、得意先を尋ね歩く廻り髪結の三つがありました。
江戸後期に版行された『嬉遊笑覧』(喜多村信節、文政13年/1830年)には、髪結についての記述があります。