2022-06-11

髪結床の毛受け

 切った髪や剃った毛は毛受けに収めます。廻り髪結の鬢盥には毛受け盆がセットされていて、客が毛受けを持って毛を受けます。髪結床では地紙で受けたようです。毛受けに決まりはなく、要は毛が散らなければ何を使ってもかまわなかったのが髪結床でした。

2022-06-10

髪結が客を床に招く

客待ちで順番待ちをしている客を床に招くにも髪結床によって流儀があったのかもしれません。

2022-06-09

髪結が敬遠したい客

令和のいまも理美容師さんにとって苦手な客はいると思いますが、江戸の髪結にとっても敬遠したい客はいました。

2022-06-08

暇な髪結

 流行の髷を結い、剃り上手で客あしらいに長けた髪結床は客で賑わいますが、すべての髪結床がに賑わっているわけではありません。なかには客が来るのを待っている髪結もいます。

女髪結川柳

 江戸での女髪結のはじまりは、諸説ありますが、寛政2年に上方歌舞伎の女形・山下金作(2代目)付きの床山が深川の遊女に結ったことから、興ったとされています。

2022-06-07

廻り髪結は上総出が多い

 江戸の髪結は、一町一株による内床のほかに、橋詰広小路など繁華な場所に仮設の床をはって髪を結う出床、得意先を尋ね歩く廻り髪結の三つがありました。

2022-06-06

しくじる髪結

 髪結床の客がさまざまなら、髪結もさまざまです。いまのように資格が必要ではない時代、同じ髪結の親方でも玉石混交だったようで、仕事にしくじる髪結を詠んだ川柳があります。

髪結床と商人の駆け引き | 『浮世床』鬢五郎ばなし

 令和の現在、理美容サロン業界の流通はインターネットが主流になりつつあります。しかし、ひと昔前まではディーラーの営業担当者が一軒一軒の理美容室に出向き、注文を受けて回るのが一般的でした。こうした光景はいまでも一部に残っていますが、徐々に過去のものとなりつつあります。