2025-08-27

銀の毛抜き|枕草子と好色五人女に登場する高級美容道具

 毛抜きは古来より使われてきた美容道具の一つです。不要な毛を抜き、容姿を整えるための道具ですが、ときにはトゲ抜きとしても用いられました。

2025-08-20

「髪結」は「一銭剃り」ともいう|喜多村信節が示した史料

 「髪結(かみゆい)」は江戸時代に広く呼ばれていた職業名ですが、「一銭剃(いっせんぞり)」あるいは「一銭職(いっせんしょく)」とも呼ばれていました。『嬉遊笑覧』の中で喜多村信節がその出典を紹介しています。

「髪結」の誕生は? 月代剃りとの深い関係

 江戸後期に版行された『嬉遊笑覧』(喜多村信節、文政13年/1830年)には、髪結についての記述があります。

2025-08-01

戦国時代の足軽は月代だった

 真如堂縁起絵巻(鈴聲山真正極楽寺〈真如堂〉蔵)には、応仁・文明の乱以降の戦乱で活躍する足軽の姿が描かれています。

2025-07-15

「戦時版よみうり」に見る昭和女性の美意識とおしゃれ

 『讀賣新聞』(2025年7月16日・東京本社版)の「編集手帳」にて、焼失を免れた「戦時版よみうり」がデジタル化によって復活したことが紹介され、あわせて読者投稿欄の一部が引用されていました。

2025-07-05

「腕より愛嬌」江戸の髪結文化|『浮世床』鬢五郎ばなし

 『浮世床』には、髪結の仕事について鬢五郎が語る場面があります。

弟子の留吉が外出している際、客人との会話で留吉の話題が出たあと、「髪結も辛い職だのう」と話を振られた鬢五郎が、その大変さを語りはじめます。

「婆娑羅」にみる時代の転換──華美と反骨の南北朝文化

 「婆娑羅大名」として有名なのは、室町幕府の樹立に貢献した佐々木道誉(ささき どうよ)と土岐頼遠(とき よりとお)です。