2022-06-09

髪結が敬遠したい客

令和のいまも理美容師さんにとって苦手な客はいると思いますが、江戸の髪結にとっても敬遠したい客はいました。

2022-06-08

暇な髪結

 流行の髷を結い、剃り上手で客あしらいに長けた髪結床は客で賑わいますが、すべての髪結床がに賑わっているわけではありません。なかには客が来るのを待っている髪結もいます。

女髪結川柳

 江戸での女髪結のはじまりは、諸説ありますが、寛政2年に上方歌舞伎の女形・山下金作(2代目)付きの床山が深川の遊女に結ったことから、興ったとされています。

2022-06-07

廻り髪結は上総出が多い

 江戸の髪結は、一町一株による内床のほかに、橋詰広小路など繁華な場所に仮設の床をはって髪を結う出床、得意先を尋ね歩く廻り髪結の三つがありました。

2022-06-06

しくじる髪結

 髪結床の客がさまざまなら、髪結もさまざまです。いまのように資格が必要ではない時代、同じ髪結の親方でも玉石混交だったようで、仕事にしくじる髪結を詠んだ川柳があります。

髪が乱れた髪結は、紺屋の白袴

 「紺屋の白袴」の髪結版川柳があります。意味は、自分の髪をかまっていられないほど髪結仕事が忙しい。繁盛している髪結を詠んだものです。

天窓は「あたま」 江戸ワードにご用心

 「天窓」と書いて「あたま」と読ませる──そんな表現が式亭三馬の『浮世床』には頻繁に登場します。