社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
『武江年表』(斎藤月岑)嘉永6年(1853年)10月15日の記述に
「本所にて夜鷹40余人召捕られ入牢。是時、市中の女髪結も召捕へられしといふ。」
という一文があります。
しゃぐま、髢(かもじ)は入れ髪の意味合いがあります。
日本髪でタボのことを上方、畿内ではツトと呼びます。タボは江戸、東国での呼称です。
性的少数者のLGBTQの人たちへの理解が世界的に進んでいますが、理美容の業界は、他の職業に比べると、LGBTQの人たちが多い業界かもしれません。
「髪結の亭主」といえばヒモのことですが、昭和の時代に存在した「髪亭」(かみてい)はヒモではありません。
いま生活衛生業は16業種がありますが、そのなかで理容業・美容業、浴場業、クリーニング業は人々の日常生活に密着したサービス業として括られることが多い。
化粧は、いまメイクアップと同義語で使われています。
「篦頭舗」は髪結床、「篦頭」は丁髷を意味します。