2021-08-14

終戦記念日

 今日、2021年8月15日は終戦記念日。毎年この日の前後に、NHKはじめ民放各局は第二次世界大戦をテーマにした放送を流しています。

戦後生まれなので戦争の悲惨さを体験したわけではありませんが、当時のドキュメンタリーなどを見ると、その悲惨さが伝わってきます。また戦争をテーマにしたドラマも制作され、その多くは当時の日本人が戦争に巻き込まれ悲劇的ながらも懸命に生きた姿が描かれています。


第二次世界大戦では、日本全体が戦時色一色で、全国民が戦争遂行に向け一致団結邁進したかのように思っていました。ところが戦争末期、配給品の木炭を隠し持って美容院に行くご婦人たちが少なくなかったのを知ってからは、戦争に向き合った日本国民、とくに婦人たちのイメージは違って見えてきました。

第二次世界大戦では、国への協力を率先していた人が敗戦と同時に、民主主義を標榜する人に180度転換した話を聞きます。そういえば、夜間大学に通いながら働いていた会社で、他の部署にいた中間管理職のおやじが徴兵逃れを自慢気に話していたのには、鼻白んだものでしたが、彼らに比べれば人目を忍んで木炭パーマをかけていた婦人たちはまだ救いようがあります。


これからも、おそらく第二次世界大戦で日本国民は戦争遂行に向けて一致団結邁進したとして伝えられるでしょう。そして、そうでもない人たちがいたのは忘れ去られてしまう。


【参考】パーマネントはやめませう

https://kamiyoroku.blogspot.com/2021/08/blog-post.html


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

「髪結」は「一銭剃り」ともよんだ|喜多村信節が示した史料

 「髪結(かみゆい)」は江戸時代に広く呼ばれていた職業名ですが、「一銭剃(いっせんぞり)」あるいは「一銭職(いっせんしょく)」とも呼ばれていました。『嬉遊笑覧』の中で喜多村信節がその出典を紹介しています。