いまから千年以上むかしのノルウェーに「美髪王」という素晴らしい異名でよばれた王様がいました。
ハーラル1世(ハーラル・ホールファグレ、Harald Hårfagre)。850年ごろ-930年ごろ。
ハーラル1世はノルウェー南東部の小王国の出身で、同国西部の小王国の姫に求婚しましたが、「一国全体の王としか結婚しない」と拒絶され、ノルウェー全土の征服を決意し、全土制服まで髪を切らないと誓ったのです。髪は伸ばし放題で、このときの異名は蓬髪王でした。めでたく統一が実現し、髪を整えてからは「美髪王」と呼ばれるようになった、という話です。
むさくるしい蓬髪状態から髪を整え、その容姿の変貌ぶりから「美髪王」の異名がついたのかもしれません。
ただし、ハーラル1世については、出生・死去とも不詳で、別の王室の出ともいわれる。美髪王の話も伝承にすぎません。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。