『明治事物起源』に掲載されている「東京市内斬髪店細見」で明治18年当時の東京市内の理髪の名店をしることができます。
『流行細見』(明治18年刊)を引用し、東京市の有名店を紹介したものです。
ほん丁 庄司、ほん丁 川名、かやば丁 浅床、さかもと丁 二階堂、、、(原文のまま)。庄司、川名、二階堂は西洋理髪史に名を残す有名な理髪店です。
『明治事物起源』には、これら4店を含め22の名店が紹介されています。
明治18年の東京市はザンギリ頭が主流になっていました。髪結床から西洋の理髪を行う理髪店へと移行した店も多く、そういう店では髪結と洋髪の両方の施術ができたはずですが、すでに主流はザンギリでした。髪結の需要は徐々に減り、明治20年ごろの東京市はほぼザンギリ頭になりました。
『流行細見』に掲載された理髪店は名店として、多くの客を集めていたのがうかがえます。
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