〇髪結は昨日めでたい日に休み (明六義4)
町内で婚礼など慶事があったのでしょう。めでたい日は、町内の人は身なりを整えて出席します。月代を剃り、髷も締め直します。髪結の仕事は忙しい。疲れて翌日は休む髪結もいたようです。
慶事の反対の弔事も同様だったことがわかる川柳もあります。慶事・弔事は髪結にとって稼ぎ時でした。
疲れて休む髪結よりも実際には病で休む髪結のほうが多かったのではと思います。病気で休む髪結を詠んだ川柳があります。
〇髪結は病気に付くと床を上げ (一〇八34)
病気になると誰でも床について寝込みます。ところが髪結は髪結床の床をあげて休む、という洒落をきかせた川柳です。
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