社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
髪結を詠んだ川柳のなかにはなかなか情緒のあるものもあります。
〇髪を結う内に一寸程積り (明八桜2)
髪結床で髪を結ってもらうあいだに雪が少し積もった、という江戸の町の冬の情景を詠んだ川柳です。川柳ではなく俳句としてもいいような気がしますが、髪結がからむと川柳になってしまう。
髪結床の客は町内の独り者が多い。雪がちょっと積り、岡場所に出かけて遊女に温めてもらいたい、そんな情景になってしまうのです。
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。
三田村鳶魚の『江戸ッ子』には、江戸末期の一枚摺り『そこが江戸』に記載された「月代の質入れ」という言葉が紹介されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。