仏様の頭は、小さなツブツブ状になっています。螺髪(らほつ)といいます。
特徴的なヘアスタイルですが、すべての仏様がしているわけではないそうです。仏様のなかでも如来という、悟りの境地に達した一番偉い仏様がするヘアスタイルです。
悟りの境地に至っていない、菩薩や明王は螺髪ではありません。如来は阿弥陀如来のほかに釈迦如来、薬師如来などがいらっしゃいます。
この螺髪、仏の姿の32の特徴を示した「三十二相八十種好」(さんじゅうにそうはちじっしゅごう)にもとづくものだそうです。「三十二相」は『大智度論』などの経典にあり、三十二相をさらに詳説したのが『大般若経』にある「八十種好相」だそうです。
それによると、仏様のすべての毛は
・毛の先端が全て上になびく
・右に巻いている
とあるそうです。それを具象化したのが、螺髪になります。仏様のすべての毛といっても仏像には頭髪のほかに露呈した部分はないようです。
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