社会は刻々、変わり、価値観は時代を常に反映し、人々の生活様式は変わる。時代とともに変わりゆく髪風俗、髪文化に関する様々なお話です。
江戸中期、享保のころから流行った髷に辰松風、文金風、本多髷があります。
『浮世床』には、髪結の仕事について鬢五郎が語る場面があります。 弟子の留吉が外出している際、客人との会話で留吉の話題が出たあと、「髪結も辛い職だのう」と話を振られた鬢五郎が、その大変さを語りはじめます。