髪・体毛・髪結・理容・美容などにまつわる、さまざまなお話です。
髪結を詠んだ川柳のなかに、十三日に関するものが何句かあります。
十三日は、十二月の十三日のことで、この日は正月にむけて煤払いなど大掃除をする日とされています。
江戸の髪結床は、1回ごとに結い賃をもらう都度払いだけではなく、ご近所のお得意さんはツケ払いもあったようです。
髪結、髪結床を詠んだ川柳は数多あります。髪結の仕事ぶりや、仕事を通して髪結と客とのやりとりを描いた川柳もあります。
江戸時代、貧しい家の娘は食い扶持を減らすために奉公に出されました。
〇髪結は昨日めでたい日に休み (明六義4)
〇文七とお六は髪の共稼ぎ (五四3)
髪結床には町内の男衆を中心に近隣から客がやってきます。客同士の噂話を髪結の親方は聞くともなしに聞いているでしょうし、客と髪結とが噂話に興じることもあり、髪結床には身近な情報が集まります。
理美容という仕事はいつ始まったのでしょうか?