2023-11-30

一銭職由緒書

 『一銭職分由緒書』(一銭職由緒書ともいう)は、理美容業の祖といわれる藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆき)が鎌倉時代に髪結職(一銭職)をはじめた経緯から、戦国時代になって采女亮から17代目の北小路藤七郎が武田軍から敗走する徳川家康が天竜川を渡る手助けをし、褒美として銀銭一銭を賜り一銭職と呼ばれるようになった経緯を記した書です。

2023-11-22

三河奴の髷

 明治の文筆家、塚原渋柿園の講演録である『幕末の江戸風俗』(岩波文庫)によると、徳川幕府の武士は幕末は講武所風の髷が流行ったことが再三記されていますが、開幕当初は三河奴の髷が流行ったと言っています。

2023-10-24

昭和モダンガール

 日本女性の洋装化の先駆けとなったモダンガール。モダンガールといえば大正期の「大正モダンガール」が知られていますが、実際は極めて少数でした。

2023-10-22

タイマイとべっ甲、言葉は世に連れ

 「タコおやじ」「タコ社長」など、言葉としてのタコにはいい意味はありません。不始末をやらかすと「このタコ野郎」と罵られる。

2023-10-04

岩倉具視の髷は、冠下の髻

 江戸時代の髷は日本人独自の髪風俗であり、文化の一つです。しかし、髷をはじめて見た欧米人には奇異に映ったのは間違いありません。

セルフ、専属理美容師、大多数は理美容室を利用

 理美容という仕事はいつ始まったのでしょうか?